学会印象記 第57回日本医学検査学会
直面する問題や疑問に真摯に向き合うことの大切さ
芝原 裕和
1
1関西労災病院検査科
pp.874
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102190
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前回の札幌学会から早15年,時の過ぎゆく速さを感じつつ2回目の札幌である.魅力多い北海道での学会に再度参加できるとは幸運である.この幸運をものにすべく気合十分で参加したが,なぜか寒さが身にしみる.年のせいかと思ったが平年よりも低温であったそうである.
臨床化学の一般演題を可能な限り拝聴した.まず,私の発表内容は日本臨床検査技師会(以下,日臨技)と日本臨床検査標準協議会が中心となって進めている国家的事業,臨床検査データ標準化事業における地域データの標準化(パッチワーク方式)を成功させるために,地域基幹施設に課せられた目標値設定と許容範囲設定について,“不確かさ”という概念を当てはめることは可能かどうかの検証を行った.
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