Laboratory Practice 〈生化学〉
腎機能評価と血清クレアチニン値の補正
上竹 勇三郎
1
,
下澤 達雄
2
1東京大学大学院医学系研究科腎臓内分泌内科
2東京大学医学部附属病院検査部
pp.738-741
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102153
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はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)は心疾患,脳血管疾患のリスクファクターであることが指摘されており,早期診断と治療の重要性が示唆されている.その評価に当たり,国際的には糸球体濾過量(glomerular filtration rate,GFR)をベースにしたCKD重症度分類が用いられている(表1)1).実臨床では検尿により腎障害の有無を確認し,血清クレアチニン(creatinine,Cr)値によりGFRを評価することが重要である.
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