エッペンドルフ・マイクロリッターシステムによる超微量臨床化学検査・3
血清尿酸,クレアチニンおよびクレアチンの測定
岡村 研太郎
1
,
村尾 周子
1
,
山戸 玲子
1
,
小延 鑑一
2
1兵庫県立尼崎病院研究検査部
2京大病院検査部
pp.261-264
発行日 1971年3月15日
Published Date 1971/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907133
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はじめに
前報1)までに血清鉄,銅の微量比色測定について述べたが,今回は窒素を含む化合物で除タンパク操作を必要とする尿酸,クレアチニンおよびクレアチンを和光キット試薬を用い,本システムで定量を行なってみた.ただしリンタングステン酸法による尿酸の比色定量は,生成するリンタングステン酸ブルーの吸光度が時間とともに増大し,次いでなだらかに低下する傾向があるので,この際キットによらない方法ではあるが,著者らの1人,小延が発表した銅ネオクプロイン法2)をもあわせて行なってみた。クレアチニン,クレアチンはキット試薬を用いたが,クレアチンからクレアチニンへの閉環反応にオートクレープを使用し,10096反応が進行することを知つた.
使用した血清量は尿酸クレァチニンともに50μ」で,測定に要した時間を従来法のほぼ1/2に短縮しえた.
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