Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・7〉
成人基礎脳波
山﨑 まどか
1
,
松浦 雅人
1
1東京医科歯科大学大学院生命機能情報解析学
pp.512-517
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102102
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はじめに
脳波検査は脳機能を評価し,診断を補助する検査として受け入れられ,実施が容易で,侵襲がなく,繰り返し施行できる点でも有用な検査法である.成人の脳波検査依頼の目的や対象疾患は,意識障害,脳の器質障害,炎症性疾患,てんかんなど多岐にわたる.臨床脳波の診断基準は健常成人脳波を基本とし,それからの偏りが一定範囲内にある脳波像を正常としているので,健常成人の脳波パターンを熟知することが肝要である.本稿では成人脳波の基礎活動と加齢による変化,高齢者の脳波を中心に述べる.
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