オピニオン
臨床検査に明るい未来を―検査技師の第二期黄金時代の到来!?
諏訪部 章
1
1岩手医科大学臨床検査医学講座
pp.1333
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101909
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最近,臨床検査技師(以下,検査技師)の需要が増えている,と感じるのは著者だけだろうか?筆者の勤務する大学病院の中央検査部では,毎年正式職員若干名のほかに,任期付き職員や臨時職員を募集している.正式職員は毎年倍率が20~30倍と難関だが,任期付き職員は内定を出した者のなかから辞退者が出たのには驚いた.また,中途退職者の補充としての臨時職員を募集しても全く応募がない.数年前はこのようなことはありえなかった.何かが変わっていると感じるのだ.
これは,団塊世代の大量退職や少子化も一因と考えられ,検査技師のみに限らない現象かもしれないが,筆者はそれだけが原因ではないと考えている.それは,特に地方で問題となっている医師不足・看護師不足と深く関係しているのではないだろうか.
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