臨床医からの質問に答える
院内感染対策としての除菌処置と,除菌後に生じる生物学的活性低下菌について
大森 智弘
1
,
山口 秀樹
2
1国立成育医療センター臨床検査部
2国立国際医療センター臨床検査部
pp.882-885
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101831
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,微生物検査技師は,院内感染対策チーム(infection control team,ICT)に参加し,病院全体の感染対策に活動の場を広げることとなった.その役割は感染源や感染経路の調査,院内環境汚染の程度,保菌者の調査などが主体となる.本稿ではICT活動を通じて経験した新生児集中治療室(neonatal intensive care unit,NICU)でのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus,MRSA)の菌検出状況の推移と,除菌後に菌同定に及ぼす影響について考察する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.