Laboratory Practice 〈臨床生理●呼吸機能検査のステップアップ・5〉
在宅医療における呼吸機能検査
諏訪部 章
1
1岩手医科大学医学部臨床検査医学講座
pp.858-864
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101826
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmorary disease, COPD)や睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome, SAS)などの増加は著しく,その医療の主体は病院から在宅医療へシフトしている.主な在宅呼吸療法と対象となる呼吸器疾患を表1に示した.その病状評価・治療効果の判定のための呼吸機能検査も院内検査から在宅検査へとシフトし,さまざまな機器が開発され市販されている.本稿では,パルスオキシメータ,ピークフローメータ,携帯型スパイロメータ,SAS簡易モニタの四つを取り上げて紹介し,その運用例と注意点について述べる(表2).
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.