ワンポイントアドバイス
専門家への質問の仕方
西 功
1
,
浅利 誠志
2
1大阪大学医学部附属病院臨床検査部
2大阪大学医学部附属病院感染制御部
pp.850
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101822
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- 文献概要
業務中に遭遇する異常な検査結果や珍しい染色像の正体が,技師会や研究会などの仲間内では解決できないとき,われわれが関連事項に造詣の深い専門家からの助言によって受ける恩恵は計り知れない.近年,インターネットにより多くの情報が容易に入手でき,情報交換の手段としてメールが汎用されているが,専門家の先生方に教えを請う以上,質問者には質疑応答に関する「質問者エチケット:心構えと準備」が必要である.
■質問事項に対する心構え
難問に遭遇した場合,直ちに専門家に解答を求めるのではなく,専門書,医学雑誌,インターネットなどにより,自分で問題について調べ,自分なりの解答を準備しておくことが重要である.医学関連の英文献は「Pub-Med(http://www.pubmed.gov)」,和文献ならば「医中誌WEB:有料(http://www.jamas.gr.jp)」などのWEBサイトで検索できる.また,多くの大学図書館が学外者の利用を認めており,必要な文献のコピーも入手可能である.これらの手段により,質問事項に関する知識を補うと同時に,質疑応答に備え自分の考えをまとめておくことがエチケットである.
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