技術講座 血液
白血病遺伝子定量検査
横田 浩充
1
,
矢冨 裕
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.535-543
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101742
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新しい知見
白血病遺伝子定量検査は,白血病病型の確定診断や治療法の決定,化学療法や造血幹細胞移植(stem cell transplantation,SCT)後の治療効果判定,再発の早期発見,予後判定,治療の層別化に利用され必須の検査へと進展した.転座型白血病を診断するキメラ遺伝子やリンパ腫,リンパ性白血病を診断する免疫グロブリン遺伝子,T細胞受容体遺伝子を対象として広く利用されている.本質的な診断情報を提供することにより診療に大きく貢献している一方で,検査法の標準化や精度管理法の確立が国際的な課題となっている.
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