増刊号 包括医療と臨床検査
第1章 総論―包括医療とは
2.包括医療と臨床検査
2)包括されない臨床検査
森 三樹雄
1
1獨協医科大学越谷病院臨床検査部
pp.905-907
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101540
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はじめに
医療法がめまぐるしく改正され,2003年4月より82の特定機能病院で包括評価のために診断群分類(DPC:Diagnosis Procedure Combination)が行われることになった.そのため診療では包括される項目と出来高払いのため包括されない項目とに分類される.特定機能病院以外の一般病院では従来どおりの出来高払い制で請求できる.診断群分類については2002年7月~10月に特定機能病院から収集した退院患者26.7万人分の診療内容および診療報酬請求に関するデータに基づき診断群分類を専門家が臨床的観点から検討して決めたものである.特定機能病院で一般病棟の入院患者は,傷病名などが診断群分類(DPC)に該当する場合には包括評価される.このように特定機能病院では,一般病棟の入院患者の検査は包括化される.
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