今月の主題 検査項目の再評価
総説
検査項目の経済面からの再評価と診断関連群別包括支払い方式
森 三樹雄
1
Mikio MORI
1
1獨協医科大学越谷病院臨床検査部
キーワード:
検査項目の再評価
,
診断関連群別包括支払い方式
,
DRG/PPS
,
国民医療費
,
定額制
,
HMO
,
組合保険
,
Health Maintenance Organization
,
日本版DRG/PPS
Keyword:
検査項目の再評価
,
診断関連群別包括支払い方式
,
DRG/PPS
,
国民医療費
,
定額制
,
HMO
,
組合保険
,
Health Maintenance Organization
,
日本版DRG/PPS
pp.1615-1622
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903949
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1998年度の診療報酬改定では,検査点数が平均7.4%と大幅に切り下げられたことにより,採算性の悪い検査項目が多くなってきた.これを経済面から再評価し,新たな方策を立てるべき時期にきている.本稿ではわれわれの病院における各検査項目ごとに1件当たりの支出(円),収入/支出比(%)などの経済的指標のデータを掲示し,これを中心に考察した.
次いで,米国で実施されている診断関連群別包括支払い方式(Diagnostic Related Group/Prospective-Payment System: DRG/PPS)がわが国にも導入が示唆されている.日本版DRG/PPSの方法とその進捗状況を述べた.このような急性期入院患者に対する定額払い制度は,臨床検査を利用する臨床医に大きな影響を与え,実質的な検査の利用率は縮減すると思われる.
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