増刊号 包括医療と臨床検査
第1章 総論―包括医療とは
1.包括医療の概念
3)DPC
渡辺 清明
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
pp.878-881
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101536
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はじめに
最近,新たに国から提示された包括医療のなかにDPCがある.これは疾患別の支払い方式の包括システムであり,特定機能病院の入院医療費について本年4~7月にかけて導入されたものである.DPCは名前を変えてはいるが旧DRG/PPS(Diagnosis Related Group and Prospective Pay-ment System,疾患別関連群包括支払い方式)に類似した包括医療方式である.いずれにしてもわが国にDRG様の包括医療は進展する可能性がある.このような包括医療がもし導入されれば臨床検査はかなりの影響を受け,特に臨床検査を実施している現場の臨床検査部門ではそれに的確に対応せざるを得ない状況にある.ここではDPCとその対応について私見を述べる.
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