増刊号 包括医療と臨床検査
第1章 総論―包括医療とは
1.包括医療の概念
2)アメリカにおける DRG/PPS
福田 順一
1
1㈳日本衛生検査所協会
pp.873-877
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101535
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はじめに
1983年(昭和58年)ニューヨーク市で開催された第35回米国臨床化学会(American Association for Clinical Chemistry;AACC)で,初めて展示されたSPOT(satellite and physician's office testing)機器が注目を集めたが,同時にDRG(後述)という聞き馴れない言葉が会場を飛び交っているのに気が付いた.わが国の臨床検査業界でDRGという言葉を耳にし始めたのもこの頃からであった.以来20年が経過し,DRG/PPS(後述)の全貌と評価は既に明らかになっているが,DRG/PPSと検査サービスとの関連についてはあまり触れられていない.1993年,日衛協創立25年記念招待講演で,米国臨床検査所協会(American Clinical Laboratory Association;ACLA)のホープSフォスター女史がこれについて解説されたが,両者を併せ,最近までの動向を含めて紹介しご参考に供したい.
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