連載 病院管理フォーラム
■院内DPC支援
院内DPC支援体制(後編)―DPCデータの活用
福村 文雄
1
1飯塚病院DPC管理室
pp.267-269
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101416
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DPC制度は単なる包括支払いのツールではなく,レセプト情報および診療情報を統一規格で収集できる機会であり,医療における質と効率の向上を目指したものであるとされている1).個々の施設にとってはDPC制度を通して収集されたデータを活用することで,自らの施設の全国から見たポジションを確認するだけでなく,医療の質の向上への方向性を見出せると考えられる.
DPCデータの活用方法は,どの立場から見るかによって異なってくる.患者側は診療成績に主な関心を向けるだろうし,病院マネジメント側は,診療成績はもちろん,在院日数や単価なども気になるだろう.行政側は,効率をはじめ地域医療体制などへの関心が強いかもしれない.
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