増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
3.免疫血清検査
1 抗ガラクトース欠損 IgG抗体(anti-agalactosyl IgG antibody)
渥美 達也
1
1北海道大学大学院医学研究科病態内科学講座第二内科
pp.1190-1193
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101083
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はじめに
抗ガラクトース欠損IgG(immunoglobulin G,免疫グロブリンG)抗体はわが国で開発された新しいリウマトイド因子の検出法である.関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)患者のIgGの糖鎖にはガラクトースが選択的に欠損していることに注目し,生化学的に調整したガラクトース欠損IgGを抗原としてリウマトイド因子を測定し,RAとの相関を高めることを目的とした.すなわち,抗ガラクトース欠損IgG抗体検査はRAに特異的な自己抗原を利用した臨床検査といえる.
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