検査じょうほう室 微生物 感染症検査の迅速化・2
炎症反応
三木 誠
1
,
渡辺 彰
2
1仙台赤十字病院呼吸器科
2東北大学加齢医学研究所腫瘍制御研究部門
pp.564-566
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100932
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はじめに
炎症反応検査には,赤血球沈降速度(赤沈),CRP(C-reactive protein,C反応性蛋白質),シアル酸,アミロイドA,プロカルシトニンなどがある.赤沈は安価で簡便であるが判定が難しく,古典的な検査となっている.現在,信頼性・迅速性などの点からCRPが最も普及し,炎症反応の診断・フォローアップに用いられている.シアル酸は,赤沈とCRPとの長所を越えず,使用の機会が失われている.アミロイドAとプロカルシトニンは,CRPの弱点を補う検査法として有用である.
以下,各検査法の特徴と迅速性について言及する(表1).
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