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今月の特集2 臨床検査で患者を救え!—知っておいてほしい疾患
炎症反応上昇,高度溶血
Elevated inflammatory markers and massive hemolysis
藤川 裕恭
1
1東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター医学教育学部門
キーワード:
炎症反応上昇
,
溶血
,
ヘモグロビン尿
,
末梢血液塗抹標本
,
バッフィーコート
Keyword:
炎症反応上昇
,
溶血
,
ヘモグロビン尿
,
末梢血液塗抹標本
,
バッフィーコート
pp.224-228
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203248
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はじめに—症例の背景
敗血症は頻度の多い疾患群である.したがって,日頃の検査業務において,いわゆる炎症反応上昇〔白血球増多やC反応性蛋白(C-reactive protein:CRP)上昇など〕という結果を見掛ける機会は多いであろう.しかし,この日頃よく見掛ける炎症反応上昇のほかに,高度溶血という所見が加わってくると事態は急を要する.ここである疾患を想起し,普段はあまり行わないであろう,あの検査を追加で行うと,早期に診断に至ることができ,現場にいる臨床医や,患者およびその家族にとって,とても有益かもしれない.
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