時評
医療制度の改革VS.企業の医療参画
塙 正男
Masao HANAWA
pp.244
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208547
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医療をめぐる制度の変革を迫る声が大きい.今,少しずつ始動してきている.これは医療関連の様々の分野に大きい影響を及ぼすだろう.こうした制度の変革には,若干の誤ちは許されると施行する者たちは考えているに違いない.何しろエライ人たちがやっていることだ.とにかくフツウの人は現場でのメイワクを減らして欲しいというのが願いだろう.
そんなことを漠然と感じている今年の正月,1月6日の毎日新聞にWHOの統計年鑑が紹介されていた.加盟61か国の資料によると,日本は,1982年の人口10万人当たりのがん死亡が,先進国の中で一番少なく,更に心臓疾患や循環器系統の病気で死亡する割合も先進国中最も低かった.更には男性の平均寿命74.5歳は世界のトップだ.コリャ一体何だ!と思うのは筆者ばかりではなかろう.
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