学会印象記 第52回日本臨床検査医学会総会
医療制度改革の中で
山崎 美智子
1
1金沢医科大学病院中央臨床検査部
pp.169
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100356
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福岡は8か月ぶりでした.3月に参加した福岡での研修会の途中で震度6弱の地震に遭い,帰りのバスの中からは道路の液状化現象やガラスが飛び散ったビルが見られ,空港のガラスも所々破損していたことをまだ鮮明に憶えています.そういうわけで少し怖々向かった福岡でしたが,一日目は少し雨模様だったものの翌日からは気持ちのよいお天気でした.
一日目は,会場へ着いてすぐにシンポジウム「チーム医療と検査技師の役割」に参加しました.糖尿病チーム医療における役割,感染防止対策チーム(ICT)における役割,栄養サポートチーム(NST)における臨床検査技師の役割,治験チームのコーディネーション,外来・病棟支援における検査部の役割,と興味深い内容でした.チーム医療への参画という点では,薬剤師・栄養士に較べ出遅れている感のある臨床検査技師ですが,それぞれの施設の特性を活かしながら試行錯誤を繰り返しておられることがよくわかりました.今後,各施設の取り組みが全国的な広がりを持ち,専門の知識と技術とを持った臨床検査技師の存在が管理加算でも評価されていくことが望まれます.
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