主張
医療制度改革と病院
N
pp.1117
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901977
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医療保険審議会の中間報告書が提出された.この内容には医療制度改革の多岐にわたる論点を列記してある.特に医療提供体制の見直し,医療保険制度の見直しが進められる際,医療保険給付に占める病院のシェアが60%前後であるから,医療保険制度改革には病院の意識改革が迫られるのは必至であろう.
まず医療提供体制の見直しでは現存する病床数の見直しが挙げられている.急性期,慢性期対応の病床がはたしてどのくらい必要なのか,また介護保険導入を見据えて介護保険給付対象施設はどうあるべきかが問われると思われる.この際,地域における必要ベッド数の再検討も必要であり,当然自院の病床の見直しも避けて通れない.
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