連載 レセプト情報を活かす・3
医療制度改革とレセプト活用
岡本 悦司
1
1国立保健医療科学院経営科学部経営管理室
pp.510-516
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101089
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2008年医療制度改革の重要な柱にメタボリック症候群対策があり,全医療保険者に40~74歳被保険者にメタボリック症候群のための健康診査と保健指導が義務づけられる.義務づけられる健診と保健指導は,従来からの「通常」の保健事業と区別するため「特定」健康診査,「特定」保健指導と呼ばれる(以下,特定健診・保健指導).
誤解があるといけないので最初に述べるが,特定健診・保健指導が義務づけられるからといって,それ以外の,たとえばがん検診のような「通常」の保健事業をやらなくていいとか,ましてや禁止されたわけでは決してない.通常の保健事業も今後いっそうやるべきだが,計画や評価の対象になるのは特定健診・保健指導だけ,という意味である.たとえば腹囲が85cm(男)未満で肥満ではないが血圧は高い,という人も保健指導は行うべきだが,特定保健指導には該当しないので評価対象にはならない.
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