学会印象記 第52回日本臨床検査医学会総会
再び注目される脂質代謝,リポ蛋白質代謝
宍野 宏治
1
1愛媛大学医学部附属病院診療支援部
pp.167
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100354
- 有料閲覧
- 文献概要
第52回日本臨床検査医学会総会が2005年11月17日から20日まで福岡市の福岡国際会議場で行われた.メインテーマは「明日の検査をめざして」であった.その根底にある理念としては①日常業務を適切に行うこと,②将来へ向けての新しい検査法の開発にあるとのことであった.この理念は私自身が常日頃から臨床検査への取り組み姿勢としているものと正に同一のものであり,我が意を得たりと,学会参加への胸の高まりを大いに感じて参加させていただくことにした.
また,どのような学会においても,参加する際には,もちろん先端的な内容に越したことはないのであるが,どのような内容の演題でもいいから少しでもオリジナリティのある演題を準備して参加するようにと先輩からよく教示されたものである.それを律儀に守り通してはや20数年の歳月が経った.筆者なりに最先端の研究発表をと心掛けてきたつもりであり,さらに発表することにより,それらの内容をまとめて学術雑誌に投稿をする動機付けともなってきた.すなわち臨床検査医学会総会と臨床化学会年会とのいずれかに毎年演題発表をするのが,何時しか筆者のライフワークの一つになっていた.また,何時しか,このテーマは動脈硬化につながる脂質代謝と糖尿病関連となっていた.今回の私の演題発表もそれに準じた内容の糖化LDL関連についての報告をすることにした.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.