増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
12. 検査値の基準値と基準範囲
2)高齢者
大澤 進
1
1九州大学医学部保健学科検査技術科学
pp.1131-1133
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100248
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高齢者の基準範囲は老化という生理的な変化と基準範囲を求める基準個体の定義が矛盾することもあり,成人の基準範囲に比べてその設定は複雑である1).
高齢者の基準範囲は加齢とともに変化することが知られており,表1に示した各種変動成分が報告されている2).ここでは加齢の分類を51~60歳,61~70歳,71~80歳の3グループに分けて各種基準範囲をまとめた.既報のなかには年齢のさらに細かな分類がされている資料もあるが,ここでは50~80歳を10歳区分の中に分類して各種表にまとめた.
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