増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
1. 感染症の検査
3)消化管感染症
⻆田 隆文
1
1東京都立荘原病院感染症科
pp.1004-1007
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100214
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はじめに
消化管感染症は,下痢を主症状とする感染性腸炎のほかに,特殊なものとしてボツリヌス菌神経毒素による腸管麻痺や,最近の話題からはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症がある.本来,虫垂炎や大腸憩室炎,消化管穿孔性腹膜炎なども感染症であるので,病原体としては外因性のものと内因性のもの,すなわち腸内細菌に分類される.本稿では外因性の病原体について述べる.
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