増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅵ.感染症とその検査法
5.消化管感染症
相楽 裕子
1
,
今村 清子
2
1横浜市立市民病院感染症部
2横浜市立がん検診センター
pp.115-118
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902755
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はじめに
消化管感染症として最もポピュラーなのは下部消化管すなわち腸管感染症であり,新しい病原体が次々に発見されてきたが,疾患自体は自然治癒傾向が強く,対症療法さえ誤らなければ死亡することはないと考えられてきた.しかし,易感染性宿主が増えた現状では必ずしも楽観できなくなった.さらに近年は感染症がまれであった上部消化管感染症にもホットな話題が多い.以下にこれらの感染症の現況と検査法について述べる.
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