第4回樫田記念賞受賞論文
ゲンタマイシン耐性菌の細菌学的,疫学的研究
久保 勢津子
1
1千葉大病院検査部
pp.695-699
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917723
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ゲンタマイシン(GM)は好気性グラム陰性杆菌に広く抗菌力を有し,現在使用されている抗生剤中最も感受性率が高い.しかし,この抗生剤の使用が年々増加するにつれ,緑膿菌,変形菌,Providencia,それと緑膿菌以外の非発酵性グラム陰性秤菌などでGM耐性菌が目立つようになり,国内,外で報告されてきている1〜3,4,9).我々は1969年千葉大学病院でGM耐性菌を見い出し報告したが1),その後当院ではこの菌の増加ばみられず,1975年になって急に増加してきた.そこでこの耐性菌の細菌学的,疫学的事項について報告する.
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