特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査
11 後天性脂質代謝異常
4.脳血管障害
村井 淳志
1
,
宮原 忠夫
1
,
藤本 直規
2
,
松田 実
2
Atsushi MURAI
1
,
Tadao MIYAHARA
1
,
Naoki FUJIMOTO
2
,
Minoru MATSUDA
2
1京都大学医学部老年科
2京都大学医学部神経内科
pp.1559-1563
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917581
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脳血管障害
これは包括的な名称であり,その中には多くの疾患が含まれている.頻度が高いのは脳血栓,脳塞栓,脳出血(高血圧性脳内出血)である.脳血栓と脳塞栓は鑑別が困難なことが多く,通常両者を合わせて脳梗塞とする.脳出血は最近,著しく減少した.クモ膜下出血などその他の疾患も頻度が低い.したがって,脳血管障害の中で頻度が高く,かつ脂質代謝との関係が深いのは脳梗塞(虚血性脳血管障害)であり,本稿ではこの疾患について解説する.
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