Japanese
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研究
細胞診標本の作製不手際がスクリーニングの成績に及ぼす影響について
The Reevaluation of Miss-cytodiagnosis of Inadequate Preparation of Smears.
松田 実
1
,
南雲 サチ子
2
Minoru MATSUDA
1
,
Sachiko NAGUMO
2
1大阪府立成人病センター呼吸器科
2大阪府立成人病センター細胞診
1Division of Respiratory disease, The Center for Adult Diseases, Osaka
2Cytology Laboratory, The Center for Adult Diseases, Osaka
pp.285-288
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915051
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はじめに
細胞診断の成績を左右する大きな因子は,検索材料の不適当さであると考えられている.例えば喀痰細胞診では,材料として唾液が提出された場合や,肺穿刺の場合に穿刺技術のまずさから十分な材料が採取されなかった場合などである.細胞診断陰性という報告は,その標本中に癌細胞が存在しないものと解釈されがちであるが,癌細胞が存在していても,標本作製技術の不手際のために癌細胞として認識できない場合のあることは,以外と見過ごされているようである.今回我々は,標本作製技術の不手際がいかに細胞診断の成績を左右するかについて検討したので報告する.
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