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α1-マイクログロブリン測定用EIAキットの基礎的検討
奥村 伸生
1
,
亀子 光明
1
,
金井 正光
1
1信州大学医学部附属病院中央検査部
pp.577-580
発行日 1983年5月15日
Published Date 1983/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917448
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はじめに
ヒトα1-マイクログロブリン(以下α1-m)は,1975年Ekströmら1)によって尿細管障害患者および健康人の尿から単離・精製された低分子糖蛋白質で,電気泳動上fastα1位に泳動されることから命名された新しい蛋白質である.近年,α1-mの物理化学的・免疫学的性質が明らかにされるとともに2,3),各種疾患における血中および尿中α1-mの動態についての検討が行われている4,5).しかし,現在のところ,α1-mの生体内における機能,産生部位,代謝などの詳細については不明の点が多く残されている.
今回,筆者らは富士臓器製薬で開発された酵素免疫測定法によるα1-m測定キット"イムザインα1-m"について基礎的検討を行ったので報告する.
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