新しいキットの紹介
ヘモグロビン測定用試薬"北研"の使用経験
浅野 雅夫
1
,
鈴木 隆一
1
,
黒川 一郎
1
1札幌医大中検
pp.991-993
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917358
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はじめに
シアンメトヘモグロビン法が,今日正確な血色素測定法として評価を与えられ使用されていることは論をまたない.
1964年に血色素の国際標準法が設定され1),今日Drabkin2)あるいはVan Kampen3)らの方法に準拠した試薬が多数市販されている.しかしシアンメトヘモグロビン法のK3Fe(CN)6,KCNの比較的早く劣化する傾向4),それに伴う測定値への影響という本質的な欠点はしかたなく思われる.そのため試薬調製後は一定期間内に使用し,残りを廃棄するということが言われる5).近年,血色素測定を単一目的とせず白血球あるいはさらに多くの種目を同時に測定する方法が大検査室で採用される傾向にあり,これが正確に血色素を測定するという理念に,ある意味で水を注いでいる感がないわけではない.
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