シリーズ・日常検査における機械化のくふう・2
試験管用定速振盪スターラの組み立て
水野 映二
1
,
仁科 甫啓
1
,
小野 弘毅
1
,
北村 元仕
1
1虎の門病院臨床生化学検査部
pp.198-199
発行日 1971年2月15日
Published Date 1971/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917309
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検査の種類により溶液の混合に特定条件を要求する場合がある.たとえば,A/G比測定時の塩析試薬の混合は‘静かに泡立つことなく,しかも十分に’行なう必要があるし,血清鉄の除タンパクは凝集塊が完全にホモジナイズされるように,強力かつ十分な混合が必要である.A/G比の塩析操作を試験管用振盪スターラで行なうと,アルブミンが変性を起こしてグロブリンと同様に塩析されてしまい誤った低い値が得られる(図1).
ふつうの試験管用振盪スターラに可変変圧器を結んで減速することもできるが,モーターの回転力が弱まってしまい,試験管をのせると回転がさらに遅くなり,十分な混合ができなくなる.
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