発言あり
試験管ベビー
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pp.73-75
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205770
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試験管ベビーの必要性をなくしたい
"試験管ベビー" の成功は,科学がもはやここまで来たかと,まず驚かされた.もっとも月面に人間が降り立つ時代であれば,これまた当然のことかも知れないが,いずれにしろ,長いあいだ不妊症に悩んでいた女性にとっては,まさに救世主の再来とも思えたにちがいない.かつての「嫁して三年子無きは去る」の昔から,「石女」(うまずめ)の言葉の通り,不妊の原因が一方的に女性にのみ転嫁されていた時代とは違って,現在では "男性不妊症" と "女性不妊症" に分けられており,この女性不妊症の中で高い比率を持つ「卵管障害」による不妊症の場合,特にこの "試験管ベビー" が活躍することになるのであろう.しかし,この "試験管ベビー" も一応成功したとはいえ,そう簡単なものでないことは容易に想像がつく.
婦人にとって,自然に妊娠できれば,これに勝る幸いはないのである.
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