入門講座 病理
人体各臓器の肉眼による見方(3)
金子 仁
1
,
清水 一男
1
,
進藤 登
1
1国立東京第一病院病理
pp.209
発行日 1967年3月15日
Published Date 1967/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917130
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前号に引きつづき,胃,腸,腎,脾の正常像および病変像を掲載する。剖検または生検材料の肉眼写真はなるべく撮っておくべきである。組織標本を作るべく"切り出し"をしてしまうと,その原型を壊してしまうので,切り出しをする前に写真を撮る事が望ましい。貴重な材料は肉眼標本として永久に保存しておく事が必要である。カラー写真はフォルマリンに固定すると白っぼくなり,もとの色と大分ちがってくるが,白黒写真は相当古いものでも十分に役に立つ。なお顕微鏡標本の写真はいつでも撮れるが,肉眼標本は破壊したり,腐敗するともう役に立たない事を銘記すべきである。
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