座談会
螢光抗体法—そのルーチン化のために
青山 友三
1
,
奥平 雅彦
2
,
川村 明義
3
,
高橋 昭三
4
,
松橋 直
5
1東大伝染病研究所病理学研究部
2東大・病理学
3東大伝染病研究所第二細菌研究部
4東大・細菌学
5東大・血清学
pp.342-352
発行日 1966年4月15日
Published Date 1966/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917016
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たのしんでできる検査
松橋(司会)きようはこれを現代の1つのトピソクというのには世界的レベルからみたらもうおくれているんですけれども螢光抗体法を論じてみたいと思います。
まず螢光抗体法の簡単な原理というようなことをちょりとお話してい結合物が確かにできているかどうかを見定める方法です。いいかえれば免疫学の1つの方法にすぎないわけです。ただこれが最近になって喧伝される理由というのは試験管内の反応というのは,血球を溶かすとか凝集をするどか,年がら年じゅう同じいかけるというのは1930年,今から35年も前から行なわれたわけですけれども,現在の螢光抗体法が緒についたのは1941年,Coonsがfluoreceinを用いて抗体をラベルするということをはじめた時からで,しかしこれが軌道にのったのは1950年のCoonsの例の有名なJournal of experimental Medicineに発表された報告からといえましょう。ただきたいと思うんですけれども,川村先生いかがですか。
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