講座 検査技術者のための臨床病理学講座7
血液凝固検査を必要とする病気(その2)
河合 忠
1,2
1中央鉄道病院臨床検査科
2順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.1005-1008
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916848
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代表的な出血性疾患の検査の進め方
前回,血液凝固機序の概説と出血性疾患の臨床像のあらましについて述べた。今回は,臨床像から出血傾向があると疑われたならばどのような順序で血液凝固検査がおこなわれるか,またその検査成績はどのように解釈されるかを述べる。
ある種の出血性疾患は検査成績のみから診断が可能であるが,まず病歴ならびに臨床所見の検索が診断の第一歩として行なわれる。つぎに血液凝固検査に移るが,それには多くの方法があり,一つ一つのテストが,ある特定の部分を調べるように作られているので目的に応じた使い分けがおこなわれる。また,それらのテストをどの順序で行なうかを適確に知っておく必要がある。
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