講座 検査技術者のための臨床病理学講座6
血液凝固検査を必要とする病気(その1)
河合 忠
1,2
1中央鉄道病院臨床検査科
2順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.924-927
発行日 1964年11月15日
Published Date 1964/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916837
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血液凝固検査は血漿プロトロンビン時間が肝機能検査としても用いられる他,通常出血傾向を示す患者にその原因をさがすために用いられる。以下,本文は出血傾向を示す諸疾患における検査の進め方の概略を述べ,代表的な病気の臨床像を記し,多少とりつきにくいと思われている血液凝固検査に興味をもっていただくことを目的とした。しかし,これらの病気は頻度としてはまれな部類に属し,常にすべての検査ができるように技術員の訓練も含めて検査室を整えることは容易なことではない。しかし一通り知識として心得ておくことはあってもよいと思う。
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