検査じょうほう室 血液:知っていれば見落とさない
凝固検査における体温補正の必要性(その2)
福田 篤久
1
,
石田 浩美
1
,
久保田 芽里
1
,
小島 義忠
1
1大阪府立泉州救命救急センター検査室
pp.771-773
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906271
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プロローグ
最初に前回のおさらいを少ししておこう.
脳低体温療法中の凝固機能異常すなわち凝固時間延長の主な原因が血小板数の減少よりも凝固因子の本体である酵素の活性低下に依存し,しかもその酵素の活性低下に関与するものはおおむね温度であろうことを述べた.そこで今回は,患者体温・測定温度(通常は37℃付近)・凝固時間の関係から疑問を紐解くことにする.
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