特集 日常検査法の基礎知識と実技
血液学
血液凝固に関する検査法
藤巻 道男
1
1東京医科大学臨床病理学教室
pp.1196-1204
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915851
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I.総論
血液凝固に関する検査は,出血性素因の診断と,その治療効果を知るために必要である。血液の凝固検査を行なう場合に,1)凝血機序の知識2)検査法の意義および,3)正確な測定手技によって施行されなければならない。得られた検査成績により複雑な凝血過程のどこの部分に障害があるかを知ることができる。
血液凝固論は,古くMorawitz (1904)が古典的学説を提唱して以来,多数の因子が証明され今日にいたっている。検査にたずさわる方々に理解されやすいように説明する。
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