技術解説
糞便中原虫・血液原虫の検査法
シュートンサック マーク
1
H.MARK SHOETENSACK
1
1千葉県血清研究所
pp.448-454
発行日 1964年6月15日
Published Date 1964/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916773
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はじめに
血液原虫と糞便内原虫の検査法について何か書くようにと指名されたので,どういう因縁でそういうことになったのかと考えて見たのです。そして思い当ったのは,私が10年以上の長い間,米軍病院の検査室で技術顧問と細菌と寄生虫検査を受持っていた間に原虫類の検出と鑑別を容易にするため種々工夫改良を試み,そのため非常に安心して正確な検査が遂行できるようになったのでした。そこで,いつかその方法等を発表せねばと思っていたのですが,発表不精になったものか,今までその発表を怠っていたことは申訳けないとは思っていたわけです。今回ちょうど良い機会なので本誌上にこれを発表して同じ問題に取り組んで行かれる方々のいささかの御参考になればよいと思い,一般成書には記載のないこれら検査方法,注意点等を誌面の許す範囲でなるべく詳述しようと筆を執る次第です。
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