座談会
梅毒の血清反応をめぐって
水岡 慶二
1
,
樫田 良精
2
,
冨川 栄一
3
,
松村 義寛
4
,
武部 実
5
,
天木 一太
6
,
竹内 直子
7
,
高橋 昭三
8
,
松橋 直
9
1東大血清学教室
2東大中央診療部
3東京都衛生研究所
4東京女子医大生化学
5東京都麹町保健所
6日大第一内科
7虎の門病院輸血部
8東大細菌学教室
9東大血清学教室
pp.390-402
発行日 1964年5月15日
Published Date 1964/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916765
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松橋本日はお忙しいところをお集まりいただき,ありがとうございます。今日は最近再び問題になってきた梅毒ならびに梅毒の検査法について,検査室の皆さん方と,臨床の先生方とをまじえ,梅毒をめぐる問題を討論したいと思います。
最近売春禁止法の成立などによって梅毒がかえってふえたというようなことが,よく週刊誌などでいわれておりますけれども,一面では検査室で見られる陽性率はそれほどでもないといっている方もあるようです。しかし梅毒を研究しておられる方々のお話を伺うと,やはり大分ふえているということです。また外国でもおなじような傾向にあります。そこで梅毒の方を専門にやっておられる水岡先生から,最近の梅毒の状況についてお話を願いたいと思います。
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