特集 血清学的検査—その本質と実際
梅毒血清反応
座談会—梅毒血清反応
水岡 慶二
1
,
安田 純一
2
,
福岡 良男
3
,
松橋 直
4
,
鈴田 達男
5
1東大中検
2国立予研一般検定部
3東医歯大・中検
4東大・医科研アレルギー学部
5東京医大・血清
pp.1068-1076
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906600
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梅毒血清検査法の位置づけ
水岡梅毒血清反応は,ご承知のように1906年ワッセルマンによってつくられてから,現在までもうすでに60何年かの日にちがたっているわけです.その間,いろいろな変遷がありまして,現在はトレポネーマを使う反応の実用化というところまで発展してまいりました.しかし,トレポネーマを抗原に使う反応が出てまいりまして,梅毒血清反応が,多少いまは混乱しているような状態ではないかと思います.
はじめにそういうことにつきまして,ご意見をうかがってみたいと思います.
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