入門講座 血清
梅毒凝集法
松橋 直
1
1東京大学医学部血清学
pp.273
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916698
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カルジオライピン・レシチン抗原の増感剤として,カオリンをもちいたのは緒方・河部であり,梅毒血清反応を凝集反応の形でおこさせ,反応結果を読むところから,梅毒凝集法と名付けられている。
本法の特徴は,カルジオライピン0.01%,レシチン0.1%を含むアルコール溶液の抗原を生理食塩水で析出させた懸濁液にカオリン粒子の浮遊液を加えて,カオリン粒子に抗原を吸着させる。この抗原液と梅毒患者血清と反応させ,遠心沈澱し,凝巣がおこっていることを,カオリン粒子を舞い上がらせて判定する方法である。
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