入門講座 各科共通
災害予防<1>—ガスバーナーとコンセント
天木 一太
1
1日大医学部萩原内科
pp.593
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916186
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ガスバーナー
ガスバーナー(ブンゼンバーナー)は古くから使われている器具であるが,手軽に高熱がえられ,その上酸化炎も環元炎もえられるという便利さもあって,広く使用されている。しかし相当大きいほのおがでるから,危険には十分注意をする必要がある。たとえば引火物,エーテルの瓶が附近にあると,とくに夏季は,引火の危険がある。1mくらいは離しておく必要がある。
一般ガス器具のガスバーナーには市ガス用のものとプロパンガス用のものとがあり,後者の方が多量の空気を吸引するようになっている。しかしブンゼンバーナーには1種類しかないのは,空気量が十分に調節できるからである。この器具は,バーナーの下部でガスに必要量の空気の50〜70%を混合し,上部の燃焼部で残りの空気を取りながら完全燃焼が行なわれるようにしてある。
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