入門講座 細菌
滅菌試験管の持ち方
高橋 昭三
1
1東大医学部細菌学
pp.439
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916158
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ここにいう滅菌試験管とは,綿栓(キャップ)でふたをした滅菌試験管のことで,中は無菌的であり,培地,無菌血液が入ったものまでふくめて考える。
滅菌試験管を手に持つ時は,綿栓などをとって,中にエーゼ,滅菌ピペットなどを入れて実験をおこなうときである。それで,滅菌試験管のもち方をみれば,その人の熟練の程度がわかるとさえいわれるのである。すなわち,無菌操作の第一段の手技である。人の手のかたち,大きさがいろいろであるから,滅菌試験管の持ち方は,いろいろやってみて,自分の持ち方をきめねばならないが,操作の目的にかなう持ち方をしなければならない。その基本について,説明してみたい。
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