研究
アルカリフォスファターゼ測定法—Kind-King法とBessey-Lowry法の比較
伊藤 洋子
1
,
舟山 鉄雄
1
,
田村 陽子
1
,
久間木 国雄
1
,
佐藤 清蔵
1
,
鈴木 秀男
1
1山形県立中央病院臨床検査科
pp.1011-1014
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915820
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はじめに
血清アルカリフォスファターゼ活性値(以下AlP値)測定は,主として肝,胆道疾患の鑑別診断に大きな意義をもっている。われわれの病院では,黄疸指数,チモール混濁試験,硫酸亜鉛試験,膠質金反応とともにAl.P値をルーチンの肝機能検査として行なっているのでその測定件数は月400件前後におよび,限られた数の技術者が他の検査と併行してこの程度の件数をさばくためには測定法は正確な値が得られしかも操作の簡単なものを採用する必要が生じてくる。
われわれは,AIP値測定にBessey-Lowry-Brock法1)2)(以下B-L-B法)を採用しているが,最近日本消化器病学会肝機能研究班でKind-King法(以下K-K法)を標準法に採用したので3)4),この両法を比較実験し検討を加えてみた。
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