研究
各種白血球アルカリフォスファターゼ染色法の比較検討
三村 一
1
,
篠井 格
1
,
西下 明
1
,
山口 司
2
,
稲谷 斉一郎
2
1川崎病院内科
2川崎病院臨床検査部
pp.133-136
発行日 1968年2月15日
Published Date 1968/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917685
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まえがき
白血球のアルカリフォスファターゼ活性(ALPase)の変動が血液疾患の診断に有用であることは広く認められている。たとえば慢性骨髄性白血病を類白血病反応,あるいは骨髄線維症と,また真性多血症を続発性多血症と鑑別可能である。
白血球のALPaseが臨床診断に1応用できるようになったのはKaplow1)がいわゆるScoringを提唱して以来である。その後基質の進歩に伴いALPaseの細胞化学的検出には種々の方法が発表されている。したがって検査室でルチーンに本法を採用しようとする時どの方法がよいか選択に迷うことがある。われわれはその代表的な三つの方法を比較検討してみた。
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