特集 産婦人科領域における臨床検査
座談会
婦人科の細胞診
石束 嘉男
1
,
樫田 良精
2
,
高橋 正宜
3
,
天神 美夫
4
,
山崎 正道
5
,
山岸 紀美江
6
1厚生中央病院・産婦人科
2東大病院・中央診療部
3中央鉄道病院・臨床検査科
4癌研究所・婦人科
5癌研究所・中央検査部
6国立がんセンター・中央検査部
pp.410-420
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915757
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材料の採り方
司会(石束)本日は,お忙しいところ,お集りいただきましてありがとうございます。今回は,"婦人科の細胞診"というテーマについて各方面のエキスパートの方々に,忌憚のない御意見を伺いたいと思います。本日は主として,体癌を含めた子宮癌について御討論願いたいと思います。この他に細胞診の対象としましては炎症性の変化やホルモン細胞学など重要なものがあるのですが,今回は子宮癌だけということにしたいと思います。
それではまず,材料の採取方法なのです。われわれの婦人科の方では腟と頸管スミアが主な資料ですが,その他にも子宮体内膜,あるいは子宮頸内膜のアスピレーション,あるいは,キュレッタージといったものがあるわけです。その点について,臨床家の天神先生から,お話を伺いたいと存じます。
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