学会印象記 第29回日本臨床衛生検査学会
意欲的だったシンポ"検査と臨床の対話"
安井 重裕
1
1勤医協中央病院中央検査部
pp.1030
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915567
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第29回日本臨床衛生検査学会は,5月31日,6月1日の両日にわたって,札幌市の15会場で約3,500名の参加者を集めて開催された.
特別講演の平井秀松北大教授"癌領域における血清学的診断法"と,上田正義学会長講演"エキノコックスについて"は,いずれも開催地北海道にゆかりのある演題であった.なぜなら,エキノコックスが北海道を代表することは周知のとおりであるが,AFP, CEAなどのRIA法確立は,抗体が大量にできる"ウマ"の存在が必要であったという意味において,(このことは平井先生から伺ったことがある.)やはり北海道という条件を想起させるからである.
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