動き
国際シンポ「小児自閉症の神経生物学」印象記
成瀬 浩
1
1杏林大東京総合医学研究所
pp.560-561
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904940
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1990年11月10,11日,“Neurobiology of Infantile Autism”という国際シンポジウムが,東京・新宿の三省堂文化ホールで開催された。これは,第5回国際小児神経学会および第3回アジア大洋州小児神経学会のサテライトとして行われたものである。参加者は小児神経学会のメンバーのみでなく,精神科医,心理学者,基礎科学者など幅の広い人々が参加した会議であり,内外の小児自閉症,あるいはその関連領域の研究者の多数の報告がみられた。
生物学的研究の臨床的基礎,高次皮質機能について,皮質下機能の変化について,機能的形態学的研究について(含PET,MRI),生化学的変化と薬物療法についての5つの方面からのアプローチについての討議があり,最後に,本態研究にとって大切な生化学的研究の新しい方向を示唆する,2つの特別講演が行われた。各課題で,18名の招待講演者の報告があり,さらに6人の関連口演報告と,16題のポスター発表とが行われた。
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