Japanese
English
研究
血小板凝集能とATP放出能の検討—Lumi-Aggregometerでの検討
Studies on the Platelet Aggregation and ATP Secretion.:Experimental studies by the Lumi-Aggregometer.
高木 康
1
,
尤 芳上
1
,
新谷 和夫
1
,
石井 暢
1
,
井出 徳宏
2
,
佐野 欣一
2
Yasushi TAKAGI
1
,
Hojyo YUU
1
,
Kazuo NIITANI
1
,
Toru ISHII
1
,
Norihiro IDE
2
,
Kinichi SANO
2
1昭和大学臨床病理
2昭和大学病院中検
1Dept. of Clinical Pathology, Showa Univ. School of edicine
2Central Clinical Laboratory, Showa Univ. Hospital
pp.839-842
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915525
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はじめに
血小板機能には凝集能,粘着能及び放出能が知られている.これらのうち凝集能,粘着能は比較的研究され,近年心筋梗塞,脳血栓などの血栓性疾患との関連1〜3)が注目されている.これらに比べ放出能は放出されるADP,ATP,セロトニンなどの化学物質4)が微量なため,詳細な研究が最も遅れている血小板機能の一つである.
今回我々はFeinmannら5)によって開発された,血小板凝集能とATP放出能を同時に測定可能なLumi-Aggregometer(Chlono-Log製,AHS—ジャパン扱い)を用い,血小板凝集とこの際に生ずる放出反応を特にATPについて観察し,その基礎的検討とともに若干の臨床的検索を加えたので報告する.
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